Realtime-JISNETによって観測された2006年5月26日ジャワ島中部の地震
防災科学技術研究所 国際地震観測管理室 2006/05/29(月)
- ■ 概要
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2006年5月26日(金)22時54分頃(世界標準時)(日本時間27日朝7時54分頃)、インドネシアのジャワ島中部に位置するジョグジャカルタ近傍でマグニチュード(M)6.3の地震が発生しました。防災科研はインドネシア気象地球物理庁(BMG)と共同で、インドネシアにおける広帯域地震観測(Realtime-JISNET)を実施しております。この地震観測により得られた今回の地震の概要をお知らせします。
- ■ 地震発生場所
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米国地質調査所の解析によると、震源はジョグジャカルタ市から南南西へ約30km、深さ約35kmと推定されています。震源メカニズムおよび震源位置については防災科研でも現在解析を行っています。なお、八木筑波大助教授(防災科研客員研究員)による地震メカニズム解析結果は こちら に掲載されています。この解析には、Realtime-JISNETのデータも用いられています。

- ■ Realtime-JISNET観測点配置図
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観測点コードと地名の関係
- ■ Realtime-JISNETで観測された上下動波形(震央距離順)
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- ■ BJI観測点での地震波形
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※ EW成分は地震計の不具合により取得できておりません。
- ■ BJI観測点の5月26日から28日(世界標準時)の波形(上下動成分)
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5月26日22:54(世界標準時)に本震が発生した後、いくつか余震が観測されていますが、余震活動は本震後2日ほどで収まりつつあるようです。なお記録全般にみられるパルス状の波形は地震計のノイズです。
2006年5月26日(世界標準時)の1日波形
2006年5月27日(世界標準時)の1日波形
2006年5月28日(世界標準時)の1日波形
防災科学技術研究所 国際地震観測管理室
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