2006年5月26日ジャワ島中部の地震


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Realtime-JISNETの波形データによって推定されたジャワ中部地震の
震源と被害分布の比較

防災科学技術研究所 国際地震観測管理室
2006/06/08 (木)


■ 概要

ジャワ中部地震(2006年5月26日)の被害分布と震源位置との比較を行った結果、Realtime-JISNETの波形データから推定された震源位置は、大きく被害が出ていた地域のほぼ直下にあたることがわかりました。


■ 震源と被害分布の比較

図1にUNOSAT(国連衛星プロジェクト)によって衛星画像から推定された被害分布と震源位置との比較を示しました。Realtime-JISNETによって推定された震源位置(図中のNIED)は被害が大きかった地域(図中の赤や黄色で塗られている地域)のほぼ直下10kmの位置に決まっています。比較のために、米国地質調査所による震源位置(図中のUSGS)も示しました。震源がほぼ直下だったことが、大きな被害となった原因の一つだったことを示しています。

震源と被害分布の比較

図1 : 震源と被害分布の比較。被害分布はUNOSATによる。


■ この地域の過去の地震活動

図2に、ハーバード大学によって決められた、過去30年間のジャワ島周辺のマグニチュード(Mw)5以上の地震(深さ30km以浅)と、今回のジャワ島中部の地震の震源をプロットしました。この図からは、今回の地震の周辺ではMw5をこえる大きな地震は全く起こっていなかったことがわかります。

過去30年間のジャワ島周辺のMw5以上の地震(深さ30km以浅)の震源分布

図2 : 過去30年間のジャワ島周辺のMw5以上の地震(深さ30km以浅)の震源分布。


防災科学技術研究所 国際地震観測管理室